盲導犬13匹、カフーホテル受け入れ 九州友の会が来県


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ホテル部屋の間取り説明を聞く「九州盲導犬友の会」のメンバーら=30日、恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテル

 恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテルは30日、盲導犬利用の視覚障がい者団体「九州盲導犬友の会」を初めて受け入れた。全盲が13人、弱視が1人、盲導犬13匹が宿泊する。これだけ多くの盲導犬の受け入れは県内のホテルとして初めてという。

 ホテルの職員ら約40人は受け入れに向け、今月6日にNPO法人バリアフリーネットワーク会議(親川修法人代表)が実施した「バリアフリー受入研修」を受けたほか、宿泊部屋内に視覚障がい者を誘導する点字ブロックの設置、朝食メニューにも点字シールを貼るなどさまざまな準備をしていた。団体客が到着した後も、ホテル職員がそれぞれを各自の部屋まで案内し、部屋内の間取りなども説明した。
 友の会の栗田陽子さんは「われわれを受け入れた航空会社やホテルなどに感謝したい。今回の沖縄の旅を通して皆さんが盲導犬に対する認知度が広まればいい」と述べた。
 同ホテルを運営するKPG HOTEL&RESORTの田中正男社長兼最高執行責任者(COO)は「沖縄は観光立県を掲げており、全ての人に優しい環境を提供したい。今後も積極的に障がい者らを受け入れていきたい」と意気込んだ。
 友の会は31日、那覇市の首里城や国際通りなどを観光し、同日に九州へ戻る予定。