「春節」来沖の中国客、大幅増へ 空港は人手不足


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁

 6日から始まることしの中華圏の大型連休「春節」(旧正月)は日並びが良く、最大9連休となるため、中国人客らが昨年を大幅に上回る勢いで沖縄を訪れそうだ。同期間中、沖縄へのチャーター便や臨時便が多く計画されており、16万トン級の大型クルーズ船を含む那覇港への寄港なども予定されている。一方、空港内の地上業務などを行うハンドリング会社の人手不足による新規就航などの中止や、プロ野球キャンプと修学旅行シーズンなどが重なり、バスの調達難も懸念されている。

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)によると、春節期間前後(6~15日)、沖縄へ就航するチャーター便は計8便で、うち中国東方航空が初めて中国山東省青島と那覇を結びチャーター2便を運航する。大韓航空は仁川-那覇4便、仁川-石垣1便、アシアナ航空は仁川-宮古1便を計画している。臨時便では中華航空が台北-石垣4便や、上海吉祥航空が上海-那覇10便など計26便を予定している。
 しかし、同期間中航空便の集中到着でハンドリング調整が難航し、事前に就航を断った事例が数多くあるという。OCVBによると、昨年末に格安航空会社(LCC)のジェットスター・パシフィック航空(ベトナム)が今月6日から那覇-マカオを週2往復で定期就航を計画していたが、ハンドリング会社との調整ができず、就航を中止したという。
 OCVB海外事業部の担当は「ハンドリング会社の人手不足が解消されない限り、新規就航が中止になった問題の解消もできない」と話した。
 一方、春節期間前後、中国発着のクルーズが那覇港へ9回、石垣港へ3回の寄港を予定している。しかし、OCVBは「2月はプロ野球キャンプや修学旅行のシーズンでもあるため、大型クルーズ船が入ってくるとバスが足りないときもある。これから入ってくるクルーズ船の観光客を受け入れるバスは足りるのかがまだ分からない」と懸念した。(呉俐君)
英文へ→Number of Chinese tourists in Okinawa to soar during Lunar New Year