「地方創生」へ連携 那覇市、県内3行と包括協定


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 那覇市と琉球銀行(金城棟啓頭取)、沖縄銀行(玉城義昭頭取)、沖縄海邦銀行(上地英由頭取)の県内3行はこのほど、活気ある個性豊かな地域社会形成を目指す「包括連携協力に関する協定」を結んだ。今後は人材育成や産業振興など、市の「地方創生」に連携して取り組む。城間市長は「締結を機に連携を強化し、互いの発展の道が開かれることを願う」と述べた。

 自治体と3行の連携は県内初。市と3行は(1)地域の人材育成(2)協働によるまちづくりの推進(3)安全・安心・快適なまちづくり(4)産業振興―の4項目で連携する。双方の知識や経験などを最大限に活用し、具体的な施策展開に結び付ける。
 1月26日に琉銀、27日に沖銀と海銀との調印式が市役所で行われた。琉銀の金城頭取は「これまでも連携してきたが、さらに一歩踏み込んだ形で県都の発展に寄与していきたい」と抱負を述べた。
 沖銀の玉城頭取は「地域の課題は地域の人材で解決していくことが大事。グループの全力を挙げて協力していきたい」と強調。海銀の上地頭取も「今回の連携が県都・那覇市、そして県全体の活性化につながることを祈念する」とし、市との連携による地域活性化に意欲を示した。

地方創生に向けた包括連携協力に関する協定を結んだ城間幹子市長(右)と金城棟啓琉銀頭取=1月26日、市役所
地方創生に向けた包括連携協力に関する協定を結んだ城間幹子市長(中央)と玉城義昭沖銀頭取(左)、上地英由海銀頭取=1月27日、那覇市役所