USJ、沖縄進出撤回も 採算再検証、県と交渉中断


この記事を書いた人 田盛 良一

 米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社、ユー・エス・ジェイ(大阪市)が、沖縄での第2のテーマパーク建設について撤回を含めた再検証を進めていることが2日までに分かった。昨年11月の経営体制の変更に伴い、米国に拠点を置く新たな親会社が採算面などから沖縄進出の投資に難色が強いという。関係者によると、昨年末にユー・エス・ジェイの担当者から県に「事業計画の提出が遅れる」と伝えられ、USJ誘致の交渉は事実上中断した状況となっている。

 ジャン・ルイ・ボニエ最高経営責任者(CEO)が就任後初めて開いた1日の記者会見で、沖縄でのテーマパーク建設を白紙化する可能性について「今の段階でコメントは差し控える」と否定しなかったことも、計画見直しの観測を広げている。(与那嶺松一郎、呉俐君)