米軍戦闘機F22、嘉手納で107デシベル 三連協が目視調査


この記事を書いた人 田盛 良一
嘉手納基地を離着陸する航空機を確認する嘉手納町と北谷町職員=2日午後4時37分、嘉手納町

 【嘉手納】嘉手納町と沖縄市、北谷町でつくる嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協、会長・野国昌春北谷町長)は2日、飛行場周辺の3地点で航空機を目視調査した。午後3時10分にステルス戦闘機F22ラプター2機が基地上空を急旋回した際、道の駅かでなで最大107・1デシベルの騒音を観測した。

 目視確認は速報値で318回だった。悪天候下で調査した昨年11月(107回)から3倍近く増えた。1月にF16戦闘機とF22が相次いで飛来したことが影響したとみられる。
 今回は特に戦闘機の離着陸やタッチ・アンド・ゴーが多かったという。前々回の昨年7月は124回だった。
 三連協は3日以降に結果を整理し、5日に公表する。12日に嘉手納基地の米空軍第18航空団や沖縄防衛局、外務省沖縄事務所へ騒音防止を要請する。
 調査は2日午前8時から午後6時まで、嘉手納町の道の駅かでな展望場、沖縄市のコリンザ屋上、北谷町のちゃたんニライセンター屋上で実施された。市町職員が航空機の機種や飛び方を目視で確認したり、騒音を測定したりした。
 この日午前11時すぎ、北側滑走路に着陸したF16が駐機場に戻る途中に機体の不具合で停止し、けん引される様子が確認された。