鉄軌道計画、5月めどに複数案提示 県と市町村が会議


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁
鉄軌道計画策定について市町村と県の担当者が意見を交換した会議=3日、沖縄市の中部合同庁舎

 【沖縄】沖縄本島への鉄軌道導入に向けた計画策定で県交通政策課は3日、沖縄市の中部合同庁舎で市町村会議を行った。県は計画策定で5月ごろまでに、交通量や施設位置、開発計画をもとにしたルートと駅、バスやLRTなどの支線、県民生活への影響を踏まえた案を複数検討する方針を説明した。出席した市町村の担当者からは「小規模の開発も踏まえて検討してほしい」「財源の観点から市町村が事業主体として関わってくるのか」など計画に関する意見が上がった。

 会議は、各自治体のまちづくりと整合性ある計画策定を目的に実施した。自治体担当者からは、渋滞緩和のため那覇、豊見城、糸満間を結ぶ計画も盛り込んでほしいとの要望や、MICEが立地する与那原町への交通アクセスの課題を訴える声、米軍普天間飛行場の返還跡地にルート案が検討されるかなどの質問が上がった。【琉球新報電子版】