芸能・文化

糸数氏に東恩納寛惇賞 琉球の儒教思想を研究

   糸数兼治氏

 沖縄を対象にした人文・社会分野の史的研究で顕著な業績を挙げた研究者に贈る第33回東恩納寛惇賞(主催・琉球新報社、後援・第一書房)の受賞者に、県立博物館元館長の糸数兼治(かねはる)氏(80)=那覇市=が決まった。琉球王国時代の儒教思想の研究、特に蔡温が国政で実践した思想を詳細に分析・紹介し、琉球王国の正史の一つ「球陽」の読み下し本を執筆して研究の素地をつくり上げた功績などが高く評価された。

 糸数氏は南城市玉城出身。琉球大国文科卒業後、1959年から12年間、県内中学校・高校で国語を教えた。71年から琉球政府、日本復帰後は県で文化行政に携わった。93年に県教育庁文化課長、94年~96年に県立博物館館長を務めた。
 選考会は1月28日、那覇市で開かれた。
 出席した選考委員は赤嶺政信琉球大教授、豊見山和行琉球大教授、當真嗣一県立博物館元館長、赤嶺守琉球大教授。
 贈呈式は26日午後6時から那覇市前島の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハで開かれる。