キングス逃げ切る TKbjリーグ第31戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグ西地区2位の琉球ゴールデンキングス(西地区2位=22勝8敗)は6日、京都市のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズ(同1位=22勝6敗)と第3戦(今季第31戦)を行い、84―76で勝利、京都から今季初白星を挙げた。キングスは守備を立て直した第2クオーター(Q)で逆転に成功すると、第3Qは岸本隆一が積極的なシュートで勢いづけ、一時19点ものリードを奪った。京都も第3Qの終盤から第4Qにかけて3点弾などで再び詰め寄ったが、キングスが逃げ切った。次戦は7日午後2時から、同アリーナで京都と第4戦を行う。(観客1802人)

琉球ゴールデンキングス(23勝8敗)
 84―76(14―20,27―11,21―22,22―23)
京都ハンナリーズ(22勝7敗)

◆全員で戦う姿勢
 伊佐勉監督(キングス)の話 コート上の選手だけでなく全員で戦う姿勢で臨んだ。その結果を勝利という形で表現できてよかった。でも、1位のチームがあれだけハッスルしているのは驚異だ。次戦は京都よりもチャレンジ精神を持ち、ハッスルの観点でも上回りたい。

◆キングス 首位攻防戦で意地
 後半戦最大のヤマ場といえる首位攻防戦でキングスが意地を見せた。京都には11月のホーム2連戦でいずれも2点差で競り負けていた。第3Qで一時19点のリードを奪った後に詰められるなど反省点がないわけではない。だが、負ければ地区首位が遠のく敵地戦で手にした白星は大きい。
 第1Qは相手の組織的な攻撃に崩されリードを許したが、第2Qで立て直した。足を動かして圧力をかけると同時に連係して隙を埋めた。京都が残り約4分からぴたりと得点が止まったのに対し、逆転に成功したキングスは終盤、岸本隆一のシュートなどで畳み掛けた。続く第3Qも岸本が内外から立て続けにシュートを決めて勢いづけると、素早い攻守の切り替えで主導権を握った。京都も3点シュートなどで最後まで食い下がったが、慌てず“貯金”を守り切った。
 前週は下位の大分・愛媛に積極性を欠き、ふがいない逆転負け。この日25得点を挙げた岸本は「何が何でも勝ちたいという気持ちで臨んだ」と勝利への執念を誇った。首位争いを占う上で、次戦はより重要な試合になる。岸本は「明日(7日)の試合で勝たないと意味がない」、アンソニー・マクヘンリーは「今日と同じゲームにはならないと思うので先手を打ちたい」と真っ向勝負を誓った。