「農業発展、役割果たす」 小泉・自民農林部会長 南大東島でキビ視察


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南大東産のサトウキビを食べながら儀間勉さとうきび生産組合長の話を聞く小泉進次郎農林部会長(右)=6日、南大東島

 【南大東島で上江洲真梨子】サトウキビの現状を視察するため6日、キビの交付金価格を決定する自民党農林部会の野菜・果樹・畑作物等対策小委員会(宮下一郎委員長)の委員らが南大東島を訪れた。視察団には小泉進次郎農林部会長も加わり、製糖工場やラム酒工場などを訪問。生産者らとの意見交換会後、小泉部会長は「国、行政、農協で果たすべき役割をしっかり果たせば、日本農業は必ず発展できると感じた」と述べた。

 儀間勉南大東村さとうきび生産組合長は「キビ生産には土壌管理が最重要だ。土壌管理をしようにも堆肥や資材のコストが高い」など資材への支援を要請した。その他、高齢化や労働力不足から、外国人研修生制度の規制緩和などを求める声があった。宮下委員長は「キビ交付金単価の算定に、資材価格なども生かせないか検討したい」と再生産が可能なキビ支援について言及。小泉部会長は「全ての支援を政府がすることはできない。地域の農協とも連携し、対策していかなければいけない」と強調した。
 大東糖業の南大東事業所職員との意見交換会で「TPP交渉時は、砂糖の関税が撤廃されるのではないかと非常に懸念していた。しかし、関税撤廃されず、糖価調整制度も維持され安心した」との声が上がった。