【中国時報】台湾の看護師が初の太平島籍に


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 南沙(英語名スプラトリー)諸島の太平島で現在、医療支援活動に従事している看護師の初美玲さん(41)は1月21日、本籍を太平島に移し、太平島初の台湾人居住者となった。新しい本籍地は「高雄市旗津区南沙路1号」だ。

 初さんはこれまで金門島など僻地での医療に積極的に参加している。台湾政府から人道支援の依頼を受け、1月から太平島に駐在している。転籍の打診を受けたが一度は断った。だが駐在後に領有問題を知って台湾の実効支配を行動で支持しようと転籍を決めた。
 初さんは他の2人の看護師と3人で勤務しており、2、3カ月に1回帰国する。他の2人の同僚も太平島への転籍を予定している。ことし1月に台湾の馬英九総統が同島を視察した際に初さんと面会し、勇気ある行動に感謝の意を伝えた。