社会

善意の大根50本 子ども支援の食材寄贈相次ぐ

【左】届いた大根に喜ぶ大城喜江子館長(左)と桃原弘子さん=5日、浦添市勢理客の市立森の子児童センター。【右】浦添市立森の子児童センターに大根を届けた山田善満さん(左)と提供した大浜敏一さん=7日、八重瀬町内

 子どもの貧困が社会問題化する中、本紙報道がきっかけで子どもたちを支援する無料塾や子ども食堂に野菜やお米などの食料品の寄贈が相次いでいる。「子どもたちの役に立ちたい」という思いや、社会全体で「子どもたちを支えよう」という共感の輪が広がりつつある。

 【浦添】浦添市勢理客の市立森の子児童センター(大城喜江子館長)に4日、大量の大根が届いた。本紙の子どもの貧困に関する報道がきっかけで、山田善満さん(68)=那覇市=が約50本の大根を届けた。大城館長は「何か子どもたちにしてあげたい、という気持ちがうれしい」と話している。
 石垣市出身の山田さんは八重瀬町内で中学校の同級生ら9人と畑作業をしており、同じ畑仲間の大浜敏一さん(68)=那覇市=に呼び掛けて収穫した大根を森の子児童センターに贈った。
 森の子児童センターは毎週火曜と木曜の夜間に中学生らの学習支援を行っており、その時に夕ご飯を提供している。大根が届けられた4日夜には、早速みそ汁の具として活用した。
 児童センターだけでは消費しきれず、市内外の6カ所の放課後児童クラブなどにも提供した。大根はカットして冷凍したりべったら漬けにしたりし、工夫して保存している。
 大浜さんは、家庭菜園の延長で楽しんで畑仕事をしていると言い「少しでも役に立てるのであればうれしい」と語った。山田さんも「機会があれば今後も同様の団体に協力していきたい」と話した。
 大城館長は「これだけ大量の大根でびっくりした。べったら漬けは子どもたちにも『おいしい』と評判だ。子どもたちの口に入ることに意味があると思う」と善意に感謝した。(知花亜美)