災害時の迅速な誘導へ 要援護想定し避難訓練 恩納村カフーホテル


この記事を書いた人 金城 美智子
障がい者や高齢者の迅速な誘導のために実施された避難訓練=10日、恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテル

 【恩納】障がい者や高齢者ら要援護者の災害時の安全安心を確保するための避難訓練が10日、恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテルで実施された。同様の訓練は国内ホテルでは初めて。車いすで生活する肢体不自由者のほか、ボランティアの大学生が高齢者や聴覚障がい者の役を演じた。

 訓練では火災発生を想定し、ホテル従業員に連れ添われて非常階段を使い、駐車場まで避難した。万が一の時の迅速な誘導へ向け、課題点などを共有した。
 県の「誰もが生き生き観光まちづくり事業」の一環で、「逃げるバリアフリー実証実験」として取り組まれた。NPO法人バリアフリーネットワーク会議(沖縄市、親川修代表)や金武地区消防衛生組合が協力した。【琉球新報電子版】