石垣の高校生、全国一 金融小論文・大久さん 中国語朗読・出地さん


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 【石垣】八重山の高校生が全国のコンクールで優秀な成績を相次いで収めている。八重山高校2年の大久勝利さん(17)は「金融と経済を考える」高校生小論文コンクールで最高賞の特選を県内で初めて受賞した。八重山商工高校1年の出地(いでち)佑希さん(16)が全国高校生中国語発表会の初級リーディング部門で優勝した。10日にそれぞれの高校で表彰式などがあり、生徒たちは「目標に向け頑張りたい」と賞を励みに意欲を語った。

 小論文コンクールは13回目で金融広報中央委員会が主催。高校生、高等専門学校生、高等専修学校生が対象で今回は国内外から2640点の応募があり昨年12月に受賞作品が決まった。大久さんの作品「さとうきびで結ぶ島の産業と未来」は、5点が選出された特選の日本銀行総裁賞に輝いた。
 母親がサトウキビを栽培し黒糖商品作りを手掛ける大久さん。「身近な問題をテーマにすることで複雑なことも見えてくる。キビ産業について密着し、いろんなことに詳しくなった。商売には興味がある。いろんな分野で役立てるよう頑張りたい」と目を輝かせた。
 一方、八重山商工の出地さんは今月6日に北陸大学(石川県)が初開催した中国語発表会に参加し共通課題の朗読で参加6人の頂点に立った。出地さんは「次は中級で1位になれるよう勉強していきたい」と力を込めた。

サトウキビを題材にした小論文でコンクール最高賞を受賞した大久勝利さん=10日、八重山高校
全国高校生中国語発表会の初級リーディング部門1位を喜ぶ出地佑希さん=10日、八重山商工高校