大漁と航海安全願う 漁船7隻が海上パレード


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
家族や知人らで漁船に乗り、大漁を祈願した漁船パレード=8日、うるま市与那城の宮城島桃原沖

 【宮城島=うるま】旧暦元日の8日、うるま市与那城の宮城島沖で、1年の大漁と航海安全を願う漁船海上パレードがあった。3年前に地域の人や与那城漁協桃原支部の有志らで恒例行事として復活し、4回目。島内外から漁師の家族や知人、写真愛好家らが集まり、大漁旗を掲げた船に乗り込んで、海を周回した。

 潮が満ちる午後3時20分ごろ、第三漁栄丸を先頭に7隻が海へ出た。沖合で漁場を3周し、漁師が海に酒をまいて豊漁を願った。モズク漁をする森根常博さん(56)は孫たちを漁船に乗せ、「目標はいつも高く」と大漁祈願した。孫のキャドレット・煌大ちゃん(4)は漁の道具や海に浮かぶ岩などに興味を示しながら「楽しかった。もっと乗りたい」とはしゃいでいた。
 パレードの後は、発起人の桃原隆幸さん(41)が漁船パレードを「桃原の伝統にしよう」と呼び掛けて景気づけ。漁師らが捕ったマグロの刺身やセーイカ汁などを囲んで、抱負を語り合った。