日本語指導、地域と連携 教師目指す沖国大生参加


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
修了証書を手に笑顔を見せる講座受講者ら=9日、宜野湾市男女共同参画支援センターふくふく

 【宜野湾】宜野湾市国際交流協会(高里健作会長)が主催する初級日本語講座が9日、修了式を迎えた。同講座には沖縄国際大学で日本語教師を目指す学生がボランティアで参加し、外国人への日本語指導に当たった。地域の大学と初めて連携した対応で、市関係者らは今後も連携を強化し、国際交流と学生の人材育成を両立させて取り組んで行く考えだ。

 日本語講座は県内に在住する外国人を対象に昨年11月開講した。9日までに10回の講座を終えて、買い物やレストランでの食事などを想定した会話中心の講座を行ってきた。
 講座には沖縄国際大学総合文化学部日本文学科などに所属する学生がボランティアで参加。日本語指導の実践の場を提供してもらう形で、受講する外国人との交流も兼ねた。
 同大の大城朋子教授と尚真貴子准教授は日本語教師を目指す学生を講座に派遣した。
 大城教授は「沖縄や日本の文化について問われ、困った経験をした学生もいた。語学だけでなく足元を見詰め直し、文化の交流などを行ういいチャンスだった」と話した。
 ボランティアで参加した浜川涼夏さん(21)=同大総合文化学部日本文化学科3年=は「楽しみながら学べた。授業を通して実践しながら学べた経験をこれからに生かしたい」と笑顔で話した。
 講座を受講したオープリンス・エリックさん(35)は「日常的に用いる会話などを学べた。生徒のレベルがそれぞれ違ったが、それぞれに合わせて教えてもらいとても良かった」と顔をほころばせた。