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モズク縁に交流20年 伊平屋と鳥取・境港 児童、スキー満喫

 【伊平屋】伊平屋村産のモズクが縁で1996年から続く、同村と鳥取県境港市の2市村児童の教育交流事業が1月28日~2月1日に開催された。冬場のウインタースクールとしての実施で、今回で20回目。伊平屋小学校(黛智久校長)5年生19人が同市や岡山市などを訪れ、4泊5日の日程でスキー体験や歓迎会を通し交流を深めた。

 伊平屋小の児童らは、多くがスキー初体験だった。真っ白なふかふかした雪の感触を満喫した。境港市内も散策。海と暮らしの資料館や漫画家水木しげるさんの記念館などを見学し、同市の歴史や文化も学んだ。
 黛校長を団長に1日、島に戻ってきた。伊礼萌々さんは「伊平屋島と気候が全く違い、寒くて白い息も出た。感動的な体験ができた」と話し、伊礼こころさんも「スキーはもちろん、リフトも初めての体験だった。境港市の友達に積極的に話し掛け仲良くなれた」と振り返った。
 上江洲凰(こう)さんや宮城愛さんは「資料館や工場の見学では初めて知ることが多かった。最終日のお別れ会は寂しかったが、手紙交換をこれからも続けていきたい」と話した。
 交流事業は、境港市にあるモズク養殖・加工の「海産物のきむらや」の木村隆之社長が伊平屋島を訪れた際に、同島の自然が育むモズクに魅了され、当時同村漁協組合長だった西銘仁正さんと交流を持ち始めたのがきっかけ。
 同社が支援する形で伊平屋村と境港市の児童が毎年、絆を深めている。同社は伊平屋産のモズクを原料に商品開発も手掛けている。20年の節目を迎えたことに同社広報担当者は「一年一年の積み重ねで20年続いてきた。感慨深い。今後も交流を深めたい」と話した。


モズクをつながりとする教育交流事業で境港市を訪問。スキーを楽しむ伊平屋小の児童ら=1月30日、鳥取県

地元の児童から歓迎を受ける伊平屋小の児童ら(右側)=1月29日、鳥取県

漫画家水木しげるさんの記念館を見学した伊平屋小の児童ら=1月31日、鳥取県


琉球新報