IT甲子園トラベル 名護商工2年連続V 自然体験型商品を開発


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楽天IT学校甲子園トラベル版で全国優勝した名護商工高校の(前列左から)島袋凜さん、比嘉玲央奈さん、與儀若和さん=17日、名護市の同校

 【名護】全国の高校生がインターネット上での旅行商品力を競う「楽天IT学校甲子園トラベル版」で、名護商工高校(比嘉淳校長)の地域産業科観光コース3年の3生徒が全国の頂点に立った。ファミリー層をターゲットにした自然体験型の観光商品を開発。やんばるの「癒やし」を前面に販売効果も挙げ、市場調査やデータ分析力で高い評価を受けた。同校の優勝は昨年に続き2度目。

 学校代表で全国大会に参加したのは島袋凜さん(18)、比嘉玲央奈さん(18)、與儀若和(わかな)さん(17)の3人。「素通り観光」ともいわれる名護市の宿泊数の向上を狙い、道の駅許田やパイナップルパークなど市内の観光施設でアンケートを実施。宿泊や観光地の満足度などを調べた。
 調査を基に家族連れに焦点を絞り、「やんばる亜熱帯の森」などの施設チケットを宿泊特典に組み入れた商品を考案した。商品は市内のホテル「ゆがふいんおきなわ」で販売され、年末年始にかけた1カ月余りで17件の予約につながった。
 17日に学校に報告した3生徒は「対象を絞り商品開発し、それが販売効果にもつながった点をしっかり発表できた」と振り返った。
 ネット通販王手の楽天(東京)は、全国の高校で電子商品取引についての授業を展開。活動発表となる全国大会が8日に東京で開催された。