辺野古、ゲートに新たな鉄骨構造物 60人が抗議、機動隊が排除


この記事を書いた人 金城 美智子
工事用ゲートの奥に新たに建設されるゲートらしき構造物=19日7時1分、名護市辺野古
機動隊員に排除される市民=19日午前6時58分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設をめぐり19日、移設に反対する市民ら約60人が米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲートで抗議行動を展開した。第2ゲートでも抗議し、米軍も移設の当事者だと訴えた。機動隊員が市民を排除し、工事関係車両が基地内に入った。

 工事用ゲートの内側では、17日ごろから鉄骨を使った新たな構造物の建設が始まっている。
 午前7時ごろ、機動隊員約110人が工事用ゲートに座り込む市民らを排除し、鉄柵や警察車両で囲い込んで規制した。その間にダンプカーやトレーラーなど工事関係車両15台が基地内に入った。午前10時ごろにも同様に市民らを排除しミキサー車などが入った。機動隊員は「警視庁はヤマトに帰れ」と書かれた横断幕なども撤去した。
 ゲート前座り込み行動に参加した全日本建設運輸連帯労働組合(連帯ユニオン)近畿地方本部の西山直洋書記長(48)=大阪府=はマイクを握り、同労組や全港湾、近畿生コンクリート圧送労組、生コン産業労組が3月13日に大阪市内で行う春闘デモで、新基地建設に反対する声を上げることを報告し、市民らを激励した。
【琉球新報電子版】