混雑短縮へ新機器 那覇空港入国審査 待ち時間に指紋、顔撮影


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 入国審査の待ち時間を減らすため那覇空港の国際線ターミナルに今秋、新機器が導入されることが23日までに分かった。新機器は顔写真と指紋撮影ができる可動式で、入国審査にかかる時間を短縮する。法務省は年内にも、特に混雑がひどいとされる関西国際空港と高松空港、那覇空港に計約80台を設置する。新機器導入で、入国審査にかかる待ち時間を約3分の1低減できる見込みだという。

 新機器は「バイオカート」と呼ばれ、顔写真撮影や指紋読み取りをする可動式の専用機器。法務省は「早ければ秋にも導入する。1人当たり待ち時間の約3分の1の低減が見込める」と審査の円滑化を見込む。
 外国人が日本に入国する際は、入国審査官にパスポートと出入国記録カードを提示し、指紋と顔写真を撮影する。機器導入により、審査を待つ間に顔写真撮影と指紋読み取りを済ませ、時間短縮を図ることができる。
 政府は、1人当たりの入国審査に関する待ち時間を20分以内と目標を掲げている。法務省入国管理局の那覇支局によると、那覇空港国際線ターミナルではピーク時、1人当たりの待ち時間が最大約30~35分になるという。同支局は、急増する外国人観光客に対応するため昨年10月、入国審査のブースを8から14に増やし入国審査の円滑化に努めている。