戦没者の遺骨収集、参院で法案可決 今国会で成立へ


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【東京】戦没者の遺骨収集を「国の責務」と位置付け、収容を加速させる戦没者遺骨収集推進法案が24日午前、参院本会議で全会一致で可決された。衆院での審議を経て、今国会で成立する見込み。法案は昨年の通常国会で衆院本会議を通過後、参院で継続審議となり、今国会で遺骨収集推進の集中期間が2016年度~24年度に修正され参院で可決された。昨年の国会での法案提出時は15年度以降10年間を集中期間と定めていたが修正された。

 遺骨収集については、国が基本計画を策定し、関係国の政府との協議や遺骨の鑑定・遺留品を分析する体制を整備することを定めている。遺骨収集に関する情報収集や収容の実務は国が新たに指定する法人が担うことも明記された。