嘉手納騒音発生、全測定地で2倍 F22飛来、1月25~31日


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 米空軍嘉手納基地に米本国の基地所属のF22戦闘機などが飛来した1月25~31日の7日間、基地周辺の1日当たりの騒音発生がそれ以前の7日間に比べ、県の測定15地点全てで2倍前後(1・7~2・4倍)に増えていたことが分かった。騒音の測定値(エルデン)も14地点で2・5デシベル以上増えた。24日の県議会で當間秀史環境部長が仲村未央氏(社民・護憲)の質問に答えた。翁長雄志知事は周辺地域を視察する考えを示した。

 騒音は全地点で13回以上増えた。増加数が最も多いのは北谷町砂辺で、飛来前比45・7回増の102・3回だった。増加率で見るとコザ(沖縄市)と北谷町桑江が同2・4倍、沖縄市山内が同2・3倍、北谷町上勢と同町北玉、読谷村座喜味で同2・2倍などだった。
 夜間(午後10時~翌朝6時)の騒音回数は11地点で増え、2地点で減った。
 騒音測定値は14地点で増加。コザが7・7デシベル増の52・8デシベル、砂辺が6・6デシベル増の71・5デシベル、読谷村伊良皆が6・4デシベル増の54・2デシベルなどだった。
 翁長知事は「日米地位協定の問題で政府が当事者としての立場を取り切れないのが問題だ。現場視察の重要性は感じており、視察する中から数値を考えていきたい」と述べた。