「嘉手納」騒音を調査 夜・早朝詳細に


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 県議会2月定例会は26日、一般質問が始まった。嘉手納飛行場周辺で夜間・早朝の騒音発生が恒常化しているとして、戦闘機や哨戒機など原因の機種を含めた詳細な実態調査の実施を求めた中川京貴氏(自民)に対し、翁長雄志知事は「申し出は大変重要だ。早速やっていきたい」と実施を検討する考えを示した。

 中川氏は夜間に騒音を発する機種について質問したが、町田優知事公室長は「機種は承知していない」と答えた。県環境部によると米軍機は機種を識別する信号を発しないため、機種ごとの騒音測定は難しい。沖縄防衛局は機種別の騒音を調べているが、昼間に目視で行っており、夜間騒音の機種特定は困難とみられる。
 県ワシントン事務所の成果について町田公室長は、「今月は連邦議員のジェームズ・インホフ上院議員やサンフォード・ビショップ下院議員など議員の補佐官と面談している。ボルダリオ下院準議員とは直接面談している」と述べた。島袋大氏(自民)への答弁。
 日本学術会議が「国立自然史博物館」の設立先として沖縄などが望ましいとする提言案を取りまとめたことについて、翁長知事は「国際的な施設の誘致については、沖縄の自然、歴史、文化というベースの中から価値があるものが出てくると目標になりやすいと思う」と誘致に前向きな姿勢を示した。具志堅透氏(自民)への答弁。