【中国時報】台湾人落語家2人芝居上演 奇抜な演出に注目


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 台湾で活躍する数少ない落語家の戴開成さんが20日、台北市の大稲埕にある老舗米店の倉庫を改装した劇場「台北稲舎」で、喜劇役者の呉宗恩さんと2人芝居を上演し、話題になっている。演目は「流浪到稲埕」(稲埕に流れ着いて)。中国から台湾に流れて来た2人の男が、アメリカ永住を夢見つつ台湾にとどまるべきか思い悩む様子を描いた不条理演劇だ。劇場のベランダから外の通行人に話しかけるなど、台湾の現代演劇にはなかった奇抜な演出が注目を集めている。

 戴さんは天津生まれの台湾人。東京で小学校に通っていたころ落語に出合って興味を持ち、成人してから独学で落語を習得した。現在中国語と日本語の持ちネタがあり、日本人落語家と共演するなど、台湾各地の芸術祭などで活躍している。