豊見城市職員が住民票偽造


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁

 【豊見城】豊見城市の宜保晴毅市長は1日、会見し、40代の男性職員が2013年7月、印鑑登録証明書と住民票を偽造・行使していたと発表し、謝罪した。偽造目的は「警察が捜査中なので公表は差し控えたい」として明かさなかった。職員自身の住民票と印鑑登録証明書を発行し、正規の手続きを経ずに手数料の支払いを免れた。さらに偽造の情報が昨年、豊見城署から担当課長にあったが、課長は約10カ月間、上司に報告していなかった。市は捜査状況を見て関係者らを処分する。

 会見で宜保市長は「市民の模範となるべき職員の違法行為により、多くの皆さまの信頼を損ねた。多大なるご心配、ご迷惑をお掛けしたことを心から深くおわび申し上げる。再発防止に取り組み、職員全員への指導を徹底する」と述べた。
 職員は市民課で住民票などを発行する業務の責任者。休日に市民課の端末を使い、市外の実在人物の印鑑登録証明書と住民票を偽造した。職員は市の聴取に偽造を認め、2月下旬に警察に出頭した。現在は職を解かれ、自宅待機している。