県磁気探査協会(平良恒男会長)はこのほど、1974年に那覇市小禄にあった聖マタイ幼稚園近くで不発弾爆発事故が発生した3月2日を「不発弾根絶を祈念する日」に制定した。
平良会長は1日、宜野湾市内の事務所で会見を開き、「戦後70年以上が経過して不発弾の恐ろしさを知る人たちも少なくなった。祈念日を通して戦争や不発弾事故の悲惨さを思い出してもらいたい」と県民に呼び掛けた。
事故は下水道工事中に不発弾が爆発し、3歳の女児を含む4人が死亡、34人が重軽傷を負った。
事故をきっかけに県の公共事業で磁気探査が導入された。
県防災危機管理課は、県内にはまだ約2千トンの不発弾が埋没していると推計しており、完全処理するまでに約70年はかかる見通し。
同協会は不発弾事故に関するパネル展などを開催して、発見情報の提供を呼び掛ける。
瑞慶覧哲己副会長は「地中には多くの不発弾が埋まっている。不発弾の危険性を広く周知して、磁気探査の利用を呼び掛けたい」と話した。