低農薬農業で大臣賞 うるま市い草組合に授与


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環境に優しいビーグづくりが評価され、農林水産大臣賞に選ばれたうるま市い草生産組合の照屋守敬組合長(前列中央)と同組合関係者、農林水産省関係者ら=2日、都内

 【東京】農林水産省が主催する「環境保全型農業コンクール」の表彰式が2日、都内で開かれ、最高賞の農林水産大臣賞に選ばれたうるま市い草生産組合(照屋守敬組合長)が表彰を受けた。

 うるま市のい草(ビーグ)栽培の歴史は古く、約150~200年前から続いている。1980年に結成された同組合では、現在農家21戸がビーグの栽培や加工、販売を続けている。今回は、沖縄の自然環境に合った品種を選定し、農薬や化学合成堆肥を極力低減した栽培を続けていることが評価された。農薬が少ないため、環境調査の結果、田んぼには660種の生物が生息しているという。
 表彰状を受け取った照屋組合長は「先祖から受け継いだ農法を今後も継承し、より良いビーグを後世まで受け継いでいきたい。後継者育成や遊休農地の解消に向けて取り組んでいきたい」と意気込んだ。