第一航空に事業改善命令 粟国空港事故


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 粟国空港で昨年8月、着陸した第一航空(大阪)のプロペラ機DHC6が滑走路を外れてフェンスに衝突し11人が負傷した事故で、国土交通省大阪航空局は4日、同社への立ち入り検査をした結果、運航規定の違反があったとして、事業改善命令を出した。訓練の記録改ざんや粟国空港へ不適切な着陸を繰り返していたことなどが確認された。同社に適切な措置を講じることを命じ、4月8日までに報告することを求めた。

 同局によると、副操縦士9人の訓練で、航空法やDHC6機の操作に関する座学を行っていなかったにもかかわらず、記録には修了したと改ざんした。このうち3人はそのまま運航業務に就いていた。訓練の教官6人も一部の座学教育を受けていなかった。、機長養成時の飛行訓練も一部しか実施していなかった。