食で健やかな老いを 那覇で食育フォーラム


社会
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   饗場直美教授

 「新報食育フォーラム」(主催・琉球新報社、協賛・キユーピー)が5日、那覇市の沖縄都ホテルで開かれ、約250人が聴講した。神奈川工科大教授で医学博士・管理栄養士の饗場(あいば)直美さんが「食べる幸せをすべての人に~高齢者の食を考える」と題して基調講演。健やかな高齢期を送るために「何を食べるか」だけでなく「誰かと一緒に楽しく食べる」といった食環境も重視することを呼び掛けた。

高齢者の食についての講演に熱心に聞き入る参加者=5日、那覇市の沖縄都ホテル

 饗場教授は、高齢者の食生活の注意点として「かむ力、飲み込む機能の低下といった身体的要因のほか、食事への関心が薄れるといった心理的要因で栄養が取れなくなる恐れがある」と指摘。周囲が見守り、味覚の変化や機能低下に応じた食事の工夫が必要とした。
 引き続き高齢者の食をテーマに、饗場教授と沖縄調理師専門学校の安次富順子校長、県言語聴覚士会の久志紫乃会長によるパネルディスカッションが行われた。