園児データ盗難 糸満の公立園、職員持ち帰り被害


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 【糸満】糸満市(上原裕常市長)は6日、市内の公立保育所に勤務する20代の女性保育士が自宅業務のために持ち帰った個人情報を含む書類とUSBメモリーが、2月末に盗難に遭っていたと発表した。書類には園児28人分の氏名が記載されており、USBには園児が写る写真67枚が保存されていた。上原市長は市役所で記者会見を開き、「情報管理体制が不十分だった。市全体で個人情報の取り扱いを見直す」と謝罪した。

 市の調査によると、盗難が発生したのは2月28日夜。女性保育士は自宅業務のために上司の許可を得て、保育日誌などの書類6点と書類を基に作成したデータや写真を保存したUSBを実家に持ち帰った。
 午後7時ごろに仕事が終わり、出窓に近いイスの上に書類や自身の財布などを入れたバッグを置いて隣室で過ごしていたが、同10時すぎにバッグがなくなっていることに気付き、糸満警察署に被害届を提出した。