教育

生徒の陶芸作品、商品に 名護特別支援学校

 【名護】名護特別支援学校(仲尾武校長)の高等部で、年間プログラムとして取り組まれた生徒手作りの陶芸品2種類が商品化された。多肉植物用の「シーサー付き植木鉢」とサンゴを形作った「アクセサリープレート」。ともに生徒それぞれの感性が表現され、色や形などを含め「世界で一つ」の作品となっている。卒業後を視野に経済性ある活動を目標にしており、指導した教諭や生徒らに喜びの輪が広がっている。

 高等部の窯業班10人が製作を手掛けた。作品は「道の駅ゆいゆい国頭」とリゾートウエディングなどを行う「アイネスヴィラノッツェ沖縄」(名護市)の2施設で取り扱われ、7日までに販売が始まった。複数施設で生徒の作品が販売されるのは同校で初めて。
 指導した大城守教諭は「就労意識が自立へつながる。雇用環境が厳しい中で商品化は意義深い。生徒の自信になる」と説明。生徒らに対し「失敗した分、大きなご褒美があった。頑張った結果が、お金と交換できる商品づくりにつながった」とたたえた。
 高等部では手工芸、木工、農業など7グループに分かれ週10時間学習している。窯業班の生徒らは粘土遊びから始めた。徐々に技術は向上したが、器などを含め仕上げた作品の成功率は1割未満だった。修正作業の繰り返しに悔し泣きしたり集中力が途切れたりすることもあったという。池宮拓夢さん(3年)は「海の中のサンゴを土で描くのに苦労した。シーサーも含めて沖縄らしさにこだわった。観光客らが沖縄の思い出として喜んでくれればうれしい」とし、喜瀬晶大さん(1年)や比嘉一葉さん(2年)も「好きなものを作るのではなく、売れる作品を目指した。模様など細かい作業が難しかった」と話した。
 商品は2種類とも価格は税込み540円。各施設で10点余り取り扱っている。


商品化された作品の製作を手掛けた名護特別支援学校の生徒ら=7日、名護市の同校

商品化された陶芸品「シーサー付き植木鉢」とサンゴを形作った「アクセサリープレート」


琉球新報