飲食品輸出7年で41倍 那覇空港、15年6.4億円


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 那覇空港からの食料品・飲料関係の輸出額が堅調に推移している。2009年から始まった全日本空輸(ANA)の国際航空貨物拠点(ハブ)事業が大きく寄与している。08年の那覇空港から食料品・飲料関係の輸出額は1547万円だったが、15年は約41倍の6億4119万円だった。

 一方、中国経済の減速により中国向けの半導体など電子部品の輸出が減ったため、15年の那覇空港の国際貨物取扱量は前年比4・2%減の17万7384トン。取扱量は成田空港、関西空港、羽田空港に次いで4位だった。
 15年の輸出品目をみると、紅イモやゴーヤーなどの青果が59トンで最多となり、次いで紅イモペーストなどの加工食品が43トン、ナマコなどの海産物が39トン。金額ベースは海産物の1億890万円が最も多く、次いで菓子類が4390万円、畜産物が4320万円だった。
 地域別の輸出量は、香港の205トンが最多で、シンガポールの25トン、台北の22トンなどが続く。香港への輸出品目は、青果や加工食品などが最も多かった。
 県は本年度県産品ブランド「長寿の島Okinawa」を策定し、16年度から同ブランドイメージで海外の商談会などで県産品をPRしていく。