社会

娘が親戚捜し来沖 シンガポール渡ったナカチ・ヨシオさん

   シシリアさん

 戦前シンガポールに渡った与那原町出身のナカチ・ヨシオさん(享年79)の娘シシリア・ガーケンさん(62)=シンガポール出身、オランダ在=が来沖し、祖先の墓参りをするためヨシオさんの親戚を捜している。幼いころヨシオさんから聞いた話を基に捜しているが、祖父母の名前などが分からず、情報提供を求めている。

 ヨシオさんは1916年1月4日生まれ。3人きょうだいの次男で兄はコウトク、妹はミツエ。ヨシオさんの父は車の修理を仕事にしていたという。
 83年ごろヨシオさんと共に与那原のミツエさん宅を訪ねたが、場所は覚えていない。森のそばにあり、1階が駐車場で玄関は2階にあったという。ミツエさんの一人娘は戦中に広島の原爆で死亡したらしい。
 ヨシオさんは学校に通ったことがなく、8歳で糸満市の遊郭へ奉公に出され、14歳まで働いたという。それ以降は那覇市で船の掃除をしたり、ダイビングで真珠やタカセガイを採ったりする仕事をしていたが、1938年ごろ職場での暴力から逃れるため、タイ行きの船に潜り込んだ。その後シンガポールに渡り、「ヨセフ・リン・チュイー・グアン」と名乗り、シンガポール人として生活した。
 県内では沖縄戦で死亡したと考えられていたが、68年、88年にシンガポールにいるとの報道が日本であり、沖縄の友人から記事が送られてきたという。ヨシオさんは96年3月4日に亡くなった。
 情報提供はシシリアさんのメールまで。アドレスはlgdlg888@gmail.com(英文のみ)。


66歳の時のナカチ・ヨシオさん(1982年撮影)

ナカチ・ヨシオさんの肖像画


琉球新報