震災忘れない 基地内で避難訓練 石川署、消防、住民ら参加


この記事を書いた人 金城 美智子
津波に見立てたパトカーから逃げる園児ら=11日、金武町の米軍キャンプ・ハンセン

 東日本大震災から5年を迎えた11日、金武町の米軍キャンプ・ハンセン内で石川署や金武地区消防本部、周辺住民が参加する合同避難訓練があった。地震発生後の津波襲来を想定し基地内の高台に避難する訓練のほか、警察の防災資機材の紹介、自動体外式除細動器(AED)の使用訓練なども実施された。保育園児らを含む約50人が参加し、避難経路を確認、防災意識を高めた。

 基地内ではパトカーを津波に見立て、園児らが走って避難できるかを試す訓練も。琉星保育園の安次富亮ちゃん(5)は「走るのが楽しかった」と話していた。仲間睦さん(27)=金武町=は「震災から5年たつが、人ごとだと思っていたところがあった。震災の記憶を生かして今後もよりよい訓練をしていきたい」と語った。
 同基地のショーン・マクブライド司令官は「今後も石川署と協力を深め、災害が起こった時は連携してゲートを開放したい」と話した。
【琉球新報電子版】