B型肝炎「医療費助成を」 原告団員が署名活動


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署名を呼び掛ける全国B型肝炎訴訟の原告団員ら=12日、那覇市の国際通り

 県内で全国B型肝炎訴訟の原告団員として活動している肝炎患者らが12日、那覇市の国際通りなどで署名を募った。(1)医療費の高額な自己負担を改善する助成制度の創設(2)治療薬の研究開発促進(3)肝炎ウイルス検査の促進―などを訴え、今夏の衆院で法整備を求めている。

 同訴訟は、幼少期の集団予防接種時の注射器使い回しによりB型肝炎ウイルスに感染したとして、患者や遺族らが国に損害賠償を求めている。署名活動は、日本肝臓病患者団体協議会の請願書に賛同して取り組んだ。
 原告の一人で十数年前から肝がんを患う我那覇晃さん(63)=那覇市=は「B型肝炎は痛みもないまま進行するので、がんになっていても発見が遅くなる場合が多く、怖い。治療費も高額なので、助成があれば助かる。健康診断で肝機能に異常がある人は、肝炎ウイルス検査を受けてほしい」と話した。