知事「強い憤り」 米兵女性暴行事件


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤

 翁長雄志知事は14日午前、米兵による女性暴行事件が発生したことについて「女性の人権を蹂躙(じゅうりん)する重大な犯罪であり、決して許すことはできない。強い憤りを覚えている」と述べ、米軍に抗議する意向を示した。県庁で記者団の質問に答えた。

 翁長知事は「米軍などに対して強く抗議し、捜査の進展を踏まえつつ、厳しく対処する。被害者の心情や意向にも十分配慮して適切に対応していきたい」と話した。被害者が観光客であることについて「基幹産業である観光産業にも大変重要な影響を及ぼしかねない。極めて遺憾だ」と述べた。
 同日午後に県庁で開かれた記者会見では、県や市町村が米軍人の綱紀粛正や教育の徹底に関して沖縄防衛局などの関係機関への抗議要請で膨大な時間が割かれているとして「これからのもの(抗議要請)に対する基本的な姿勢を考えてもらいたい」と述べ、要請を待たずして政府機関の方から県や市町村に説明することの重要性を指摘した。
 同日午後、在沖米軍トップの四軍調整官に電話で事件に抗議した。