経済

県内鶏卵が高騰 寒波影響で消費増 卸値キロ24円高

 県内の鶏卵卸売価格が高騰している。2月の県内鶏卵Mサイズの平均卸売相場は、前年同月比20円高い1キロ当たり225円で、3月(11日時点)は24円高い244円となった。昨年末から続いた暖冬で卵の消費が鈍っていたが、1月末の寒波の影響などで「おでんや鍋料理などの消費が急激に伸び、県産卵が不足している」とJAおきなわは分析している。

 例年1月の鶏卵卸売価格は、12月の需要増加の反動により1年で最も安い価格で取引されている。しかし、ことしは例年に比べ価格の上昇が早い。
 県内の県産卵の需給率は約8割と言われる。残り2割は、鹿児島県や福岡県から移入している。県内の卵卸売価格を決定するJAおきなわの担当者は「年明けに気温が下がったことから、卵の需要が旺盛になった。九州地域でも1月から寒波が続き、生産量が低下。九州から県内への入荷が少ないことも影響している」と話す。今後の鶏卵価格については「出荷がある程度見込まれ、価格は落ち着いてくるだろう」と推測する。
 一方、県産卵商品をスーパーに卸している前田鶏卵(那覇市)の前田睦己社長は「昨年12月は、暖冬の影響で卵も野菜も消費が落ち込んだ」と話す。しかし「1月末は記録的な寒さが影響し、急に消費が伸びた。鶏も卵を産みづらい気温が続いた。生産者にとっては喜ばしいが、卸メーカーは仕入れ値が上がり厳しい状況だ」と天候による影響が大きいと分析した。
 量販店での小売価格も、Mサイズ(10個入り)が200円前後と高くなっているという。県内の小売業者は「例年に比べ1割ほど高め。週末は目玉商品として安く売り出して頑張っているが、(高騰の状態が続くと)厳しい」と嘆く。別の業者は「1月の卵消費量は前年同月比約1割多かった。2、3月も消費量は数%ではあるが、伸びている」と卵の消費量が増加していると説明した。(上江洲真梨子)