スポーツ

コラソン、白星締め JHL最終戦

 日本ハンドボールリーグ(JHL)6位の琉球コラソンは13日、県立武道館アリーナ棟で5位の湧永製薬と今季最終戦を行い、28―25で勝利した。コラソンは通算7勝9敗の6位で2015―16シーズンを終えた。コラソンの棚原良は145得点で、2年連続の得点王と最優秀選手賞を獲得した。この日でJHLレギュラーシーズン全日程が終了し、男子のプレーオフ進出は大崎電気、トヨタ車体、トヨタ自動車東日本、大同特殊鋼の上位4チームとなった。(観客数2584人)

琉球コラソン
28―25(12―9,16―16)
湧永製薬

 【評】コラソンがホームの強みを生かし、粘る相手を退けた。3点リードで迎えた後半、ミスや退場で流れの悪くなった相手に対し、速攻で15―10とリードを広げた。
 湧永製薬も高さのあるシュートなどで差を詰めたが、コラソンが守備で粘って流れを渡さなかった。(大城周子)

◆来季の鍵は守備
 東長濱秀吉監督の話 最終戦はどうしても勝ちたかった。得点も取りにいきたいところで趙や棚原を中心に取れた。プレーオフに進む4チームとどう互角に戦うか。来季に向けて鍵はやはり守備だと思う。

◆初代主将久高 最後のゴール/仲間たち夢託す
 コラソン初代主将の久高清満が、13日の今季最終戦を最後に現役を退いた。リーグ加盟時から所属した34歳は、不遇の黎明(れいめい)期からプレーオフ進出を果たすまで、チームと共に歩み続けた。
 浦西中、興南高、名城大の出身。身長173センチの左サイドで、主に守備で貢献した。8年間の個人成績は出場77試合、20得点。「ドラゴン」の愛称で親しまれた。近年はけがや古傷の影響もありほぼ出場機会はなかったが、ベンチで声を張って仲間を鼓舞してきた。
 この日、後半途中で投入されると、直後にポストで棚原から絶妙なパスを受けてゴールを決めた。「僕が思い切りプレーすれば盛り上がるかなと思った」。悔いはリーグ制覇をかなえられなかったことといい、「コラソンは最高で最強なチームに成長できる」と仲間たちに夢を託した。


琉球コラソン―湧永製薬 前半、シュートを決めるコラソンの大和田翔馬=13日、県立武道館(花城太撮影)

引退試合となった今季最終戦で闘志あふれるプレーを見せた久高清満

◆総力戦 意地見せる/新人4選手、来季へつなぐ
 琉球コラソンは連敗を4で止め、今季最終戦を勝利で締めくくった。主将の松信亮平、司令塔の水野裕紀をけがで欠く中、総力戦で意地を見せた。エース棚原良は「戦い方ががらっと変わった中で新人がよく頑張った。大事なところで全員が走って勢いで勝てたかな」と振り返った。
 コラソン、湧永製薬ともにプレーオフ進出の可能性が消えた状況で迎えた最終戦。ホームの大声援を受け、コラソンに風が吹いた。前半を3点リードで折り返し、後半は厳しく圧力をかける守備でペースを握り、食い下がる相手を振り切った。この日は新人4選手が先発出場。荒削りな部分もあったが、福田丈や大和田翔馬のシュート、GK田村卓大の二つのビッグセーブなど奮闘した。ルーズボールに食らい付いて流れを引き寄せた名嘉真吾ら中堅選手も支え、棚原は「次へつながる試合」と言った。
 主力選手の引退、新戦力の加入、初の外国人選手の獲得。チームにとって大きな転換期を迎えたシーズンだった。2年連続のプレーオフ進出はかなわず、結果は通算7勝9敗で4季ぶりの負け越し。チームの核を担う棚原や連基徳が海外挑戦を表明しており、底上げが求められる。模索の1年を終え、真価が問われる来季へ。明確なビジョンを共有してコラソンらしさを確立したい。(大城周子)