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瀬嵩駐在所存続を 常駐なしの「詰め所」へ

2016年度中に駐在員の配置が終わり、詰め所に変更になる瀬嵩駐在所=9日、名護市瀬嵩

 【名護】名護署の瀬嵩駐在所が2016年度中に詰め所に変更される。駐在員が泊まり込む駐在所から、住民からの依頼で警察官が駆け付ける詰め所への変更。県警は、警察力を落とさないよう小まめなパトロールで対応するとしているが、瀬嵩区など地域住民からは区民の安心安全から、駐在所の存続を求める声が上がっている。

 県警は毎年、周辺地域の人口の増減や交通状況に合わせて駐在所や交番の用途変更を実施している。来年度からは瀬嵩駐在所以外にも宮古島市やうるま市、豊見城市、本部町で6駐在所が詰め所に変更になる。他にも交番の廃止が1カ所、新設が1カ所、交番から駐在所に変更が1カ所、交番から詰め所への変更が1カ所予定されている。
 名護署によると、瀬嵩駐在所の用途変更は、名護署は二見から大浦までのトンネルの整備で名護署や辺野古交番から瀬嵩駐在所までの移動距離が短くなったこと、瀬嵩周辺地域の人口が減ったこと、交通事故の件数が減ったことなどが理由という。
 現在、瀬嵩駐在所には駐在員1人が配置されている。詰め所に変更後は辺野古交番の人員を増やす方向で調整しており、小まめに見回ることで対応するとしている。
 昨年12月に名護署から説明を受けた久志地域の区長会は、瀬嵩駐在所の存続を求めて約2千人の署名を集めた。さらに2月19日には、名護市議会が駐在所存続を求める意見書を可決し、県議会などに存続を求めるよう要請した。
 同区の兼濱富男区長は「高齢者が多い地域。ミニパトカーによる小まめな巡回やコミュニケーションがありがたかった。駐在員がいなくなると、夜に何かあったときなど不安だ」と懸念する。
 名護署の金城和郎副署長は「駐在員を求めてくれていることはありがたい」とした上で「状況に応じた変化はどこでも必要。今の警察力を維持しながら運用できるようにしたい」と話した。



琉球新報