ヘリパッド工事を2年間阻止 高江住民、支援者ら390人結集


この記事を書いた人 金城 美智子
荒天の下、ヘリパット建設阻止のため集まった市民ら=17日午後、東村高江のN1テント前

 【東・国頭】米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)新設に反対する住民らは17日、座り込みを続けている国頭村安波のN1ゲート前で北部訓練場の全面返還を求める集会を開いた。約390人(主催者発表)が参加し、工事を2年間阻止する見通しとなったことを共有した。

 集会は「防衛局はもうあきらめて~オスプレイパッド建設を断念せよ」と訴えようと、ヘリパッドいらない住民の会、高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会、県統一連の3団体が主催した。終始、雨が降る中、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対運動に参加する市民団体や島ぐるみ会議の関係者も多く訪れた。
 住民の会の清水暁さん(45)は「皆さんの協力で、工事を2年間阻止している」と感謝を述べた。本島北部の森林地帯のうち、世界自然遺産登録を目指す地域から北部訓練場が除外されていることを踏まえ「私たちが残したいのは世界自然遺産であり、ヘリパッドではない」と全面返還を訴えた。
【琉球新報電子版】