くらし

介助犬、県内初の認定 雄のオメガ 新開さんと共同生活

県内初の介助犬認定を受けたオメガと新開秀雄さん=石垣市

 【石垣】体が不自由な人の生活を支える県内初の介助犬が誕生した。四肢の筋力低下や筋萎縮が進む脊髄性筋萎縮症を抱える石垣市の新開秀雄さん(51)の介助犬「オメガ」で、2月に認定試験に合格し、現在市内で共同生活を送っている。

 県の補助犬育成事業の一環で、給付式が17日、県八重山合同庁舎で開かれた。
 「テイク(取って)」。車いすに座る新開さんの呼び掛けに応じ、落ちた物や携帯電話をくわえて渡す。おっとりした動きに新開さんの笑顔がこぼれる。ラブラドルレトリバーの雄で、現在3歳のオメガは昨年11月に日本介助犬協会の訓練場で新開さんと出会い訓練を重ねてきた。2月18日の認定から本格的に共同生活を開始。オメガは靴を取ったり、ドアの開閉を手伝ったりして新開さんを支える。
 新開さんが脊髄性筋萎縮症の診断を受けたのは2005年。進行性で徐々に体は不自由になり、数年後には車いす生活になった。
 オメガの存在に「諦めていたこともできるようになった。大切な家族でいろんな意味でプラスに感じている。優秀な介助犬。安心している」と笑顔を見せた。
 県身体障害者更生相談所によると、県内には盲導犬5頭、聴導犬1頭が活動し、オメガは補助犬としては7頭目。訓練の委託を受けた日本介助犬協会の高柳友子事務局長は「介助犬を必要としている人はまだまだいる。新開さんたちが介助犬普及につなげてくれると思う」と期待した。



琉球新報