戦跡公園でホテル適当 県環境審が答申 名城ビーチ予定


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 県自然環境保全審議会(宮里達也会長)は18日、糸満市の沖縄戦跡国定公園内にある名城ビーチで予定されている宿舎事業(ホテル建設)を「適当」と認め、県に答申した。沖縄戦跡国定公園でのリゾートホテル開発が認可されれば初めて。戦跡国定公園は沖縄にしかなく、全国でも唯一の事例となる。3月中に県が事業決定し、認可は早くて今秋となる見通し。

 答申は、景観への配慮や「可能な限り規模を縮小する」など7項目の配慮事項を付した。隣接する名城ビーチでウミガメの産卵や鳥類の営巣が確認されていることから「生息環境が維持されるよう措置を講じること」や、完成後もモニタリングするよう求めた。
 県によると沖縄戦跡国定公園では2003年に名城ビーチでトレーラーハウス型の宿舎事業が事業決定されたが、事業者が認可申請を取り下げたため開発に至らなかった。