リウボウ、台湾大手百貨店と提携 ポイント、相互送客など検討


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 県内唯一の百貨店「デパートリウボウ」などを統括するリウボウホールディングス(那覇市、糸数剛一社長)が、台湾の大手百貨店「太平洋そごう」との間で提携を結び、ポイントサービスを利用した相互送客や、7月に台湾で開催する沖縄物産展などを検討していることが19日、分かった。6月に発表予定で、リウボウでは初の海外との提携となる。糸数社長は「台湾はLCCの拡大で沖縄への入域客が順調に伸びており、優先度が高い。実績をつくり、アジアとの提携を広げていきたい」と語った。

 台北市に拠点を置く太平洋そごうは、台北を中心に新竹や高雄など八つの高級百貨店を台湾で展開している。
 相互送客では、太平洋そごうで使用しているポイントサービスを、リウボウでも利用できるようシステムを導入する。台湾からの観光客がデパートリウボウで買い物する際に、台湾で使われているカードにポイントを付与する。
 また、7月に台北の太平洋そごう本店で開催される日本九州展に、リウボウが沖縄物産を取りそろえて出展する。エーデルワイス沖縄(西原町)が製造する県産素材を使った食品や焼き物などの工芸品をそろえ、台湾での情報発信を図る。
 糸数社長は「新しい沖縄の商品が欲しいという台湾側の要望があり、リウボウの目利きで付加価値の高い商品を紹介したい。沖縄の切り口である観光と連動しながらアジアのマーケットを開拓していく」と述べた。