教育

希望を胸に島立ちへ 水納中 唯一の在校生島袋さん「いつか島に戻る」

 【本部】本部町立水納中学校(石嶺聡校長)の2015年度卒業式が13日、同校で行われ、唯一の在校生、島袋理輝さん(15)が家族や島の住民に見守られながら、母校を巣立った。今帰仁村にある北山高校に進学するため、「十五の島立ち」となる。理輝さんは「いつか島に戻ってレストランを開き、冬場も活気ある島にしたい」と決意を語った。成長を見守ってきた祖母、島袋ウメさん(91)も「寂しくなるけど、離れてもお利口でいてくれたら、おばあ孝行だよ」と目を潤ませた。

 在校生がいなくなる水納中は、1年間休校となる。
 式では、水納小学校5年生の湧川海色(まりん)さん(11)が「たくさん迷惑を掛けたけど、いつも許してくれた。理輝にぃにぃの優しさを私も身に付けたい」と送る言葉を読み上げた。2年の宮里琉太君(8)も「帰ってきたらいっぱい遊んで」と声を掛けた。
 思い出のアルバムでは理輝さんが赤ちゃんのころから多くの人に支えられた場面が数多く映し出され、寂しさと門出を祝う喜びで胸をいっぱいにした参加者らが涙を拭っていた。
 学校への記念品として「涙を拭くタオル」を贈った理輝さんは号泣しながら、別れの言葉を送った。不真面目な態度で先生を怒らせたこと、3年生として学校を引っ張っていく不安があったこと、現代版組踊「北山の風」の出演など、思い出を振り返った。
 最後に父・達也さん(63)と母・二三恵さん(41)に「生んでくれてありがとう」、ウメさんには「いつもおいしいごはんありがとう」と述べ、深く感謝した。


家族や教員、島の住民による花道を笑顔で通る島袋理輝さん(中央)=13日、本部町立水納中学校


琉球新報