言葉の対応に不安67% 外国客受け入れ観光業者調査


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、平良朝敬会長)は23日までに、県内の観光関連事業者を対象にした2015年度の外国人観光客受け入れ実態調査報告をまとめた。調査は13年度以来、2年ぶりに実施。60.4%が外国人客が増えたと実感しており、前回調査から11.6ポイント増と大きく拡大した。一方で、誘客活動に取り組んでいる事業者は37.6%にとどまり、「外国人客のマナーに困ることがある」という悩みの増加も見られた。

 外国人客を受け入れるメリットでは「新たな市場が期待できる」が48.1%で最も多く、「国内客が少ないオフ期に来る」の29.1%と続いた。「特にメリットは感じない」の回答も21.0%あった。「爆買い」のような「消費単価の高さ」については19.0%の期待があった。
 受け入れの課題では「外国語対応ができない」の回答が67.4%を占め、13年度調査に続き最多だった。外国人客のマナーが課題と回答した事業者の割合は、前回比8.9ポイント増の48.5%。ほかの課題と比べて伸び率が顕著だった。困ったマナーとしては「店内で大声で騒いだり、レジ前で買った物を飲んだりする」「違法駐車など交通マナーが悪い」などがあった。
 今後の外国人客への対応について、「現従業員の語学研修」や「外国語ができる人材雇用」、「ケガ・急病や災害時のマニュアル作成」が重点改善項目として挙げられた。
 調査はことし1月25日~2月12日に宿泊施設や飲食店など2342事業所にアンケート票を配布し、948件(回答率40.5%)から回答を得た。
英文へ→Okinawan personnel interacting with foreign tourists note language barrier as greatest challenge