社会

神山さん(城北中3年)星新一賞準グランプリ 100年後想像、物語に

愛読している本を抱えて受賞を喜ぶ神山帆高さん=那覇市立城北中学校の図書館

 「理系的発想力を問う文学賞」として創設され第3回を迎えた日経「星新一賞」のジュニア部門で、那覇市立城北中学校3年の神山帆高(ほだか)さん(15)の作品「イッシントウケイ」が準グランプリに選ばれた。12日に東京で表彰式が行われた。同賞は一般部門、ジュニア部門に加え、今回、学生部門が新設された。SF作家の東野司、映画監督の押井守ら5氏が審査に当たった。

 ジュニア部門は、100年後の未来を想像して5千字以内で物語を紡ぐ。死刑が廃止された未来社会で、犯罪被害者の家族の人生を疑似体験させる「1親等刑」という重刑を描いた。幼い妹を失った姉と、その苦しみを体験させられる受刑者の心理をリアルに描写。暗いテーマに挑み、どんでん返しのストーリーも高く評価された。押井氏は「表題のカタカナ表記には、作者の言葉に対する鋭い感性が表れています」と評した。
 表彰式と重なったため卒業式に出席できなかったが、「審査員とかいろんな人と話せて楽しかった」と顔をほころばせた。
 好きな作家は星新一や有川浩。4月からは県立開邦高校に通う。将来の夢は生物学者だが「高校に文芸部があれば入りたい。文学賞に挑戦したい」と、新しい作品に意欲を見せた。



琉球新報