政治

防衛相、名護市長と辺野古で平行線 県との和解後初会談

会談する(左)中谷元・防衛大臣と(右)稲嶺進名護市長=26日午後、名護市のオキナワマリオットリゾート&スパ

 【名護】26日に来県した中谷元・防衛相は名護市内のホテルで稲嶺進名護市長と面談し、米軍普天間飛行場の同市辺野古への移設について理解を求めた。稲嶺市長は「(普天間飛行場の)危険性は辺野古でも変わらない」と移設反対の意思をあらためて訴えた。辺野古移設をめぐる国と県の代執行訴訟の和解成立後、中谷氏と稲嶺市長の初の会談は、終始平行線に終わった。

 会談は冒頭5分が報道陣に公開された。中谷氏は県との代執行訴訟が和解に至った経緯を説明。辺野古移設が県内の基地負担軽減につながることをあらためて強調し、移設計画に理解を求めた。一方、稲嶺市長は「辺野古に新基地は駄目だということで市民の付託を受けている。名護市の自立のためにも自然を生かしたまちづくりをしたい」と述べ、新基地建設に反対する考えをあらためて示した。
 会談後、中谷氏は記者団に、県外の一部自衛隊基地では実施されている演習場周辺の防音補助について、対象地域が155ミリりゅう弾砲の移転地域が中心であると説明した上で沖縄での適用について「検討してみる必要はある」と話した。
 中谷氏は「協議を続けていくことで(地元での)理解や納得が深まると思う」との見解を示し、継続的な協議に意欲を示した。一方、稲嶺市長は「(協議の結果)どのような着地点があるのか。(基地を)造らせないということがわれわれの目的だ」と話した。中谷氏は稲嶺市長との面談に先立ち、辺野古周辺の久辺3区の区長らとも会談した。