最高のサバニ完成 糸満の船大工・大城さん 渡名喜の3隻に全力


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渡名喜村役場に届けるためトラックに乗せられたハーリー船3隻=15日、糸満漁港南地区

 【糸満】糸満の船大工・大城昇さん(64)が渡名喜村から建造を依頼されたサバニのハーリー船3隻が完成し、16日に同村に引き渡された。

 ハーリー船は長さ8メートル5センチ、幅1メートル30センチ、高さ42センチ。同船は宮崎の飫肥(おび)杉を使い、昨年11月2日から手掛けて、1隻当たり約1カ月かかり、3隻目は3月10日に終了した。ウェーク(かい)も11本ずつ付けた。
 色鮮やかに装飾され、カツオやカジキ、シイラの絵が描かれている。
 大城さんが16日、フェリーに載せ渡名喜村役場に届けた。
 大城さんは、船大工歴40年余のベテランで、これまで約260隻の船を造ってきた。大城さんは「体力的に持たないので、船造りはこれが最後と思い、最高の船ができた」と満足していた。(玉保世英義通信員)