アグー豚、シンガポールへ 沖縄県産輸出は初 現地スーパーで販売


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(左から)シンガポール初輸出をPRする県シンガポール事務所の玉城勝也所長、キンアグーの国場盛光社長、県商工労働部国際物流商業課の渡久地卓氏=28日、琉球新報社

 キンアグー(金武町、国場盛光社長)はシンガポールに沖縄県産アグーを初出荷した。現地の高級飲食店やスーパーで月約456キログラムを販売する。県によると、シンガポールへの県産アグーの輸出は初めて。

 海外への豚肉の輸出は、輸出認定を受けた施設で食肉処理する必要がある。県内ではシンガポールへの輸出認定を受けた施設がないため、鹿児島の施設で食肉処理されたあと、県の沖縄国際物流ハブ活用推進事業を活用して那覇空港から空輸でシンガポールへ運ばれる。

 キンアグーは、1カ月に40頭出荷しているアグーの出荷頭数を2年後をめどに100頭までに増やし、海外への販路を拡大していく考え。ことし中に台湾への輸出も視野に入れる。28日、琉球新報社を訪れた国場社長は「県産のおいしいお肉を販売して、アグーを食べた海外の人に沖縄を訪れてほしい」と語った。

 県シンガポール事務所の玉城勝也所長によると、シンガポールで日本産豚肉の人気が高まっており、アグーはプレミアムブランドとして高付加価値で販売することができる。

英文へ→Agu pork from Okinawa to be sold in Singapore for the first time