経済

新人研修は旅行参加 沖縄ツーリスト 支援金支給し自社商品評価

 沖縄ツーリスト(那覇市、東良和会長)は社員教育の一環として、2016年度から県内採用の新卒社員を対象に3カ月間の事前研修制度を新設する。新入社員に一定の研修支援金を支給し、同社が販売する添乗員付きツアーなどに参加させ、ツアーに対する評価を報告させる。入社前に見聞を広めるとともに、自社業務の理解につなげる。同時に新入社員の評価を参考に自社商品の品質向上も図る。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)によると、旅行会社による入社前の支援金付き事前研修は県内初。

 同研修制度は16年度に入社する県内採用の新卒社員20人が対象。期間は4~6月まで。このため県内採用者向けの入社式は4月1日から7月1日にずれ込む。研修支援金を活用し、同社が行う添乗員付きの県内ツアーと国内ツアー、海外ツアーの参加を義務付ける。参加ツアーは自ら選ぶ。同社が開設したホテル予約サイト「One Two Smile HOTEL」で県内ホテルを予約し、実際に宿泊体験をすることも求められる。
 研修支援金の返済は不要で、参加する全てのツアーの料金を上回る場合は自己負担となる。研修後、対象者はツアーを選ぶ際にどのような説明を受けたのか、ツアーに対する評価や改善すべき点などをまとめ、入社式の7月1日に提出する。
 同社の安部潤執行役員室長は「若い人は添乗員付きのツアーにほとんど行かない。入社後、社員は逆の立場になるので、事前研修をすれば、カウンター業務などのノウハウもすぐ分かる。新卒社員の見聞も広げられる。人材育成の一環として、来年度以降も継続する」と述べた。(呉俐君)



琉球新報