タイワンヤマツツジ×ケラマツツジ 自然交配で新種花


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 【うるま】県内に分布するタイワンヤマツツジとケラマツツジが自然交配した新種のツツジが見つかり、28日、野生つつじ科の調査研究所(名護市)の久高康良代表が報告した。

自然交配して開花した新種のツツジ=28日、琉球新報中部支社

 薄紅色の花弁と、その一部に濃紫紅色の斑点が広がる新種は、うるま市の上原政英さんが所有している。琉球大学の学会誌などで発表を検討する考えという。
 久高代表によると、県内では現在11種のツツジが確認されているという。新種のツツジは、花の部分がタイワンヤマツツジを受け継ぎ、葉、幹部分はケラマツツジを継いでいて3月咲きという。筒咲きする花弁は波打つフリル状の形質で、開花すると5~6センチの大きさになる。
 新種のツツジは東村つつじ祭りの展示で久高代表が調べて判明した。所有する上原さんは「12~13年前に友人からもらって栽培してきたが、どこで採取したかは分からない」と話す。
 新種ツツジは、多くの花を付ける特性があるため、久高代表は「土壌植えして増やし、挿し木で普及したらいいと思う。園芸種として有望だ」と話している。